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【​双学の町マクタイオ】

東部の入り江に広がる、水中生物の町。

海底部の「魔法学者の都」と海上部の「科学者の都」の二つのエリアに分けられる。

歴史的には、元々盛んだった魔法学の研究により海底にて繁栄していた町だが、のちに誕生した科学の成長により、その技術によって水中生活から水上生活へと変遷し、現在は、海上部が先進的科学技術によって支えられた大都市として発展し、海底部は廃れて少数派の魔法学派が暮らす集落が点在しているという状況である。

​科学派は魔法学派を否定し、魔法学派は科学派を危ぶむという対立関係が生まれているが、理知的で平和主義な魚族が多く住むこの町は、それでも冷静に双極のバランスを取りながら、日々研究と発展を続けている。

◆ クータ集落―魔法学者の家―

海底にある、魔法学派が住む集落の一つ。

魔法とは、豊かで平静な精神から生み出される力と考えられており、魔法学派の人々は、精神力つまりはそれを生み出す心の健康を何よりも大切にしている。

そのため、忙しさ・煩わしさ・喧騒を嫌い、自然に囲まれた穏やかな生活を好む。

ちなみに、魔法学派の人々全員が魔法を使えるわけではない。

生まれつきその力に恵まれている者もいれば、成長と共に獲得する者もいるし、厳しい精神修行を行っても遂にその力には恵まれない者もいる。

魔法学者の最大のテーマは、魔法という目に見えない力の本質を解き明かし、さらにそれをより多くの人が手に出来るよう、魔法力の覚醒方法を確立することである。

魚族は、情に厚く世話好きで、人との関係をとても大切にするだけでなく、動植物を育むことも好きである。

園芸やペット飼育を趣味にする者も多く、この絵の家の持ち主の魔法学者も怪魚を飼っているようである。

◆ 赤魚

魚族の子供。

まだ魔法は使えなさそう。

魚と魚族の見分け方といえば、尾ひれの付いている向きである。

よく見ればわかる。

​うっかり魚族と勘違いして魚に話しかけてしまわないよう、また逆に魚と思い込んで魚族を無視してしまわないよう、観光客は要注意だ。

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